どーも!てんです!
「コンビニ店長の仕事って何するの?」
「ぶっちゃけ給料・年収はいくらなの?」
「仕事はきついの?」
って気になる方へ12年間セブンイレブンで店長を勤めた私が赤裸々に解説しちゃいます。
・コンビニ店長の仕事内容は多岐に渡ります。やることは非常に多いです。
・一概には言えませんが、年収は300万〜600万
・人手不足に陥ると、とんでもなくきつい。
人がいればさほどそうでもない。
・やりがいを感じられるかは人それぞれ
では、1つずつ見ていきましょう!
コンビニ店長の仕事内容とは?
発注(毎日)
まずは一番大事な発注業務です。
発注しなければ商品が入って来ませんから忘れてしまうと大変です。
売るものがなければ売上も下がりせっかく買い物に来たお客様も怒って帰ってしまうかもしれません。
ただ、この発注業務とっても奥が深いんです。
天候、気温、季節、イベントなどで売れるものが変わってきます。
仮説を立てて発注するのですが、その仮説が外れたら廃棄が増えてしまい利益を圧迫してしまいます。
ちなみにアルバイトさんも発注をしています。
オーナーや店長の方針もあるでしょうが、責任ある作業を割り振ることにより、従業員さんのお店への帰属意識が上がるということらしいです。
一理あると思いますが、、、難しいところですね。
12年間、発注して来ましたが最後まで納得できるような発注はマスターできませんでした。
今後はAIが発注を補助するようになり、ゆくゆくは完全にAI発注に取って代わられるのではないでしょうか?
レジ締め(毎日)
一日に一回、必ずレジ締めを行います。
売上を確定させないと本部へと送れないですからね。
この時に公共料金やインターネット受付票なども取り纏めます。
私のお店では信頼できるパートさんにもレジ締めはやってもらっていました。
ただ、お金を扱う作業になりますので信頼できるかどうかの見極めは重要ですね。
シフト作成(週1〜月1)
コンビニの店長で最も頭を悩まされるのはここでしょう。
とにかく埋まりません。
ここ何年かの間にコンビニ業界の人手不足は深刻化しています。
飲食店や周りの小売店に比べて時給が安いことも影響が大きいでしょう。
最低賃金の上昇、労働人口の減少、コンビニアルバイトのイメージ、様々な要因があり窮地にあります。
そんな状況でも毎週のシフトを作成しなければなりません。
私も何度PC画面を前に頭を抱えたことでしょう。
時には画面を叩き割ってしまいそうになる衝動と戦いながらシフトを作っていました。
面接・採用(都度)
面接も私が行っていました。
重要視する点は「清潔感があるか」「受け答えはまともか」「しっかり目を見て話せるか」くらいですかね。
このくらいでも不採用にする人数は割と多かったです。
正直なところ私の眼力では面接だけで見抜けなかったです。
特に最後の方は平気で嘘をつく、仕事に来ない、サボる、などなどモラル的にひどかった印象です。
精一杯頑張ってくれる方もいました。
だから12年間やってこれたんですね。
人材教育(都度)
採用したら教育しなければなりません。
私の場合は
本部が作った動画を観てもらい仕事のイメージをしてもらう
2時間程度の短時間、売場の説明とレジの説明をする。
隣で接客の仕方を見てもらいレジの操作方法を説明。
2時間程度の短時間、レジと接客を実際にする。
目を離さないように店長もしくは従業員が付きっきりで行う。
正規のシフト時間で入る。段々と手をかけないようにしていく。
半分はレジの時間、半分は品出しや清掃など他の業務を教える時間にする。
このような感じで段階的に教育を行う。
ここで注意することは経験者でない限り絶対に一人にしないこと。
新人さんも不安になるしお客様に迷惑が掛かるかもしれない。
安心できるまでは目を離してはいけないし、もし、目を離した隙に何か問題が起こったならば決して従業員に矛先を向けてはいけない。
何故ならば、目を離した自分が悪いのだから。と私は肝に銘じていました。
本部社員とのミーティング(週1)
週1回か2回は担当の本部社員が巡回してミーティングを行います。
先週の取り組みに対する検証や次週以降のキャンペーンやセールの情報共有、発注数量などの打ち合わせ。雑談。
フィーリングが合えばとても良い効果を発揮するのですが、はっきりと言って現場感のないただの伝書鳩のような人もいます。
このような人が担当になると最悪です。
どこ見てんのかわかんない自店に合わない提案、自分の考えのないうっすいデータ分析。
貴重な時間をただ浪費しにくる邪魔者にしかなりません。
12年間の間に6人の担当がいましたが2人は間違いなく邪魔者でした(笑)
4人の方は自店に寄り添った提案をしてくれたり一緒に難題に取り組んでくれてとても感謝しています。
早ければ1時間程度、長いと2時間ほど掛かる感じでしたね。
棚卸しの立ち会い(3ヶ月に1度)
3ヶ月に1度棚卸しがあります。
業者が入り店内の商品を全てカウントするんです。
時間にして大体3時間〜4時間ほど、立ち会いといっても確認のため何度か呼ばれたり事務所のPCの操作を頼まれる程度です。
棚卸しの結果で3ヶ月分の在庫のズレが確認できます。
多い店だと十数万、少なければ三万程度の品減りが出ます。
検品ミスや廃棄登録漏れ、万引きなどが原因と考えられます。
コンビニ店長の年収・給料
これは雇用主のオーナーによって千差万別です。
店長の任されている業務の度合いにもよると思います。
私の場合は業務の全てを任されていました。
年収については最初の頃は300万程度。
というのも固定給+歩合制のシステムだったのでオープン当初は売上が低かったので年収は低かったです。
お店の負債を回収するまではこの程度が続きました。
3年ほど経ったあたりから段々と収入は増えていき
300万→400万→500万→600万
このような感じで最終的には600万程度まで上がりました。
ただ、コンビニ店長としては破格だったのではないかと思います。
実際は300万〜400万程度が多いのではないでしょうか?
もしかするともう少し低いかもしれません。
コンビニ店長ってきついの?
きついのか?と聞かれると
今考えると正直きついなぁと思います。
24時間365日開いていることが基本のコンビニ業界。
昨今は時短店も増えて来ましたがまだまだ大半が24時間です。
人がたくさん雇えて人件費が使えるならばとても楽ちんでしょうが、現実は甘くありません。
私のお店は常に自分自身もプレイヤーとして売り場に立たないとやっていけませんでした。
そのうえ、欠勤の連絡が入ると何時間働いていようが空いたシフトを埋めなければなりません。
これがきつい、スマホが鳴るのがこわい、LINEの通知がこわい、スマホ恐怖症です。
通知が来ると「ひぃっ!!」て声が出るくらい(笑)
基本的にお休みはありません。
主体者と呼ばれる者が私だけでしたので私の生死は従業員さんに握られている。
よくない事ですがそんな風に考えちゃってましたね。
人心の掌握に長けており精神的にタフな方にはおすすめの職業です!
底辺とよく言われていますが色々な管理能力がないとまともな店舗経営はできないと思います。
様々な方が利用されるのであからさまに見下した物言いをする人もいました。
そういった方が底辺だと言っているんでしょう。
職業で人を見下したりするような人になりたくないですね。
↓コンビニ店長が長時間労働により労災認定された話はこちら↓
やりがいはあるのか?
私の個人的な意見ですが、やりがいはありません(笑)
向き不向きがあると思います。
小さな売場の中で考えて商品を並べたり陳列の仕方で狙った商品をたくさん売る。など販売戦略を練るのが好きな人や人をマネジメントする能力に長けている。
コツコツと毎日の作業をこなしていく。
このような方にはやりがいがあり楽しい職業かもしれません。
接客が好きな人はあまりオススメはできません。
自分のできることでお客様に喜んでもらうってことが難しいんですよね。
お客様もコンビニにそこまでの気遣いやサービスを求めてない方が大半だと思います。
求められているのは最低限、愛想良くやってくれればいいから「早くして」ではないでしょうか?
アルバイトをするにしても社員として働くとしても自分自身が伸ばしたい分野で勉強になるのかを軸に考えた方が得策だと私は思います。
まとめ
- コンビニ店長の仕事
- 発注
- レジ締め
- シフト作成
- 面接採用
- 人材教育
- 本部社員とミーティング
- 棚卸しの立ち会い
- コンビニ店長の年収は300万〜600万 ※雇用主により違う
- コンビニ店長はきつい(人材次第)
- やりがいは人それぞれ(私はなかった)
以上、いかがでしたでしょうか?
昨今、バイトテロなどでコンビニが取り上げられることもあったりします。
コンビニ店長は心労が絶えない職業だと私は思います。
これからコンビニ業界に入っていく方の参考になれば幸いです。
ありがとうございました!