あぁ、つらい、、、長時間労働の果て。。。コンビニ店長が労災認定された話

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どーもTenです!
私は12年間勤めたコンビニを退職し飲食店の開業を準備しています。

この記事は長時間労働によりうつ病を発症し退職した筆者が労災申請の仕方を体験談を交えてをお話しします。

これを読んで為になるような人は恐らく長時間労働で読む暇なんてないかもしれませんが(^^;

苦しい思いをしている方の役に少しでもたてるなら幸いです。

厚生労働省のホームページからダウンロードできるのですが精神障害の労災認定という冊子があります。気になる方は是非ダウンロードしてご覧ください。

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目次

長時間労働による精神疾患の労災認定要件

認定基準の対象となる精神障害を発病していること

例えばうつ病や急性ストレス反応と記載があります。

医療機関を受診し医師の診断が必要です。

認定基準の対象となる精神障害の発病前おおむね6か月の間に
業務による強い心理的負荷が認められること

※ここでは時間外労働について取り上げます
「特別な出来事」としての「極度の長時間労働」
発病直前の1か月におおむね160時間以上の時間外労働を行った場合
発病直前の3週間におおむね120時間以上の時間外労働を行った場合

「出来事」としての長時間労働
発病直前の2ヵ月間連続して1月当たりおおむね120時間以上の時間外労働を行った場合
発病直前の3ヵ月間連続して1月当たりおおむね100時間以上の時間外労働を行った場合

とっても過酷ですね、、、
業務による強い心理的負荷を「強・中・弱」の3段階で評価するのですが強になる例としてこの労働時間が挙げられています。

業務以外の心理的負荷や個体側要因により発病したとは認められないこと


離婚や別居・重い病気やケガ・夫婦トラブル・親族の死亡・金銭トラブル・交通事故を起こした
以前の精神障害の既往歴・アルコール依存症

精神疾患の原因が業務以外によるものでないかは重要な要素になります。
上記の問題は例の一部ですが

他の出来事と関連した長時間労働
出来事が起きた前や後に恒常的な長時間労働(月100時間程度の時間外労働)があった場合、心理的負荷の強度を修正する要素として評価します。

精神障害の労災認定 厚生労働省

とあります。
本当に業務によるもので精神障害になったのか?が大事なんですね。

申請方法

  • 会社に労災申請するように伝える
  • 自分で労働基準監督署に相談、申請
  • 弁護士、社労士、行政書士など士業の方に相談する

一番早いのが勤務先の会社に申請してもらうのがいいとは思いますが会社が応じてくれるかわかりません。

例えば、そもそも違法な労働時間で働かせていたのがバレるのを嫌がって動いてくれないことも考えられます。

そうなれば自分で動くしかなくなります。
まずは労働基準監督署の窓口に相談しましょう。
しかし、うつ状態なのに自分で動くことは正直かなりしんどいことです。

そんな時は士業の方に相談するのも良いかもしれません。
デメリットとしては結構コストが掛かってしまいます。

相談料、着手金、成功報酬で結構な額になるので未払い残業代がかなり見込めるとか会社が認めないとかってならないとなかなか、、、って感じですね。

労災の申請書類のダウンロードページ

コンビニ店長が労災認定された話

ここからは私の体験談を時系列で書いていこうと思います。

・異変?

みなさんもよく耳にすると思いますがコンビニ業界とても人手不足なんです。

特に人口が少ない田舎のお店になるとなかなか募集をかけても応募がないというのが実情です。

学校などが近くにあれば学生アルバイトの需要も見込めるのですがこれもほぼ皆無。

挙句の果てには店舗で起きた事件により更に状況は悪化してしまいました。

通常時から休みは年に20回程度早朝、日勤、夕勤、夜勤関係なくお仕事していたのですが、信頼しているアルバイトのさぼり発覚で退職や夜勤従業員の病気離脱により過酷さがどんどん増していったんです。

休職する前の一年間はほぼ休みが無かったです。

休職する前の月の総労働時間が340時間になっていて夜勤ワンオペ、15時間働いて4時間後にまた出勤し15時間働くなどなど。

タフだと思っていた私もだんだん異変を感じるようになってきました。

症状としては左胸が痛む、苦しくなる、頭にもやがかかった様に思考が不明瞭な感覚になりまとまらない。突発的にイライラする。眠れない。

・受診

受診に至ったキッカケは家族にカバンの中身を見られたことです。

妻もただ事ではないと思ったのでしょう心療内科の予約を取り付けて無理にでも連れて行くといった感じの事を言われたと思います。

心療内科も新規受付している医院がなかなかないらしく探すのに苦労したと後から聞きました。

そんなこんなで2週間後、夜勤明けにクリニックへ
とても緊張しました。
診察室には大柄な男性の先生。

話を切り出そうとしたところで涙が溢れ全く喋られない状況に、、、

10分ほど経ったでしょうか、先生は急かすようなこともなく落ち着くのを待って下さいました。

これで苦しみから解放される気持ちと自分の仕事から逃げ出した悔しさと色々な感情で涙がでたのかなと今となっては思います。

うつ病診断もらい3ヵ月の療養を要する旨の診断書をもらいました。

・休職

当日、オーナーへ休職すると伝え翌日から休職。。。

最初のうちはずーっとボーっとしていましたね。
眠剤飲んで寝てばかりいたかな。

胸の痛みも念のため心臓の検査をしました。
造影剤入れてMRIを初めて撮りましたが特に異常は見つかりませんでした。
結局は心因性の物ではないかとの話でした。

・療養

労災の申請をする為、弁護士に相談しましたが私の知っていることしか教えてもらえず収穫はなかったですね。
相談料5千円無駄になりました。

私の場合はオーナーへ労災申請を頼んだところ応じてくれたので会社経由でしてもらいました。

その後、労働基準監督署から連絡があり聞き取り調査の日取りを決めました。
勤務時間表など証拠になる資料を持ち調査に応じ担当の方とマンツーマンでお話ししました。

それをもとにお店の方にも調査が入ったと話は聞いてます。

従業員からの事実確認の聞き取りも恐らくあったのではないかと思います。

その後、もう一度労働基準監督署に呼ばれ自分の話に間違いがないか確認と書類の作成がされ連絡待ちの状態に。

通院は毎週1回を継続していました。

お薬の処方もありました。

・会社とのやり取り

基本的にはほとんどありませんでした。
私の場合はうつ病による休職が必要と判断された期間が終わったあとの有給休暇の消化
退職金の振込、退職書類のやり取り。
こんな程度ですね。

これだけでも苦痛は苦痛でしたが。。。

・退職

晴れて昨年末で退職し新たなる一歩を踏み出しました。

働いていた時は自分の居場所はここしかないんだ。自分には何もできないんだと思い込んでいました。

狭い世界で生きてきた代償ですね。
一種の洗脳状態だったのかな?

ちょうどこの頃に労災認定の連絡が入りました。申請してから期間にして4か月ほどでした。

この頃には通院が月1回になり自分でもだいぶ回復している実感が出てきました。

仕事から離れて色々な方と接する機会が増え視野が広がったと思います。

これからは挑戦を軸に置いて人間として成長していきたいとワクワクしています。

うまくいくかはわかりませんが以前の様な働き方をするぐらいなら必死にもがいてみようと思いましたね。

以上が私の体験談です。
長時間労働で悩まれている方はしっかり証拠をとり手続きされることをオススメします。


最後に、、、


経験したからこそ言えます。
その場所でなくてもきっと輝けます!
もっともっと自分を大事にしましょう!

逃げるが勝ち!

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